パニック障害の症状における定義として、よく言われるのが・・・
「突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作(パニック発作)を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害という」
と記されている定義文章を目にします。
あなたもこのような定義文を目にしたことがあるのではないでしょうか?
ただ、文頭の「理由もなく」とか「何の前触れもなく」や「何のきっかけもなく」など
あたかも突発的な症状に対して、原因となる予兆が存在しないような記述だと思いませんか?
誤解のないように申し上げたいのは、決して批判をしているわけではありません。
私は20年間に渡りパニック障害を患いましたが、原因は認識しておりました。
火のないところに煙は立ちませんよね。
どんなことにもきっかけや原因は存在しますよね。
パニック障害を経験されているあなたでしたら、どのように捉えるでしょうか?
では、なぜ「理由もなく」、「前ぶれがない」などの記述になるのでしょうか?
それは・・・
前ぶれや原因が存在しているのに、それが特定できていないということです。
予兆については、疲労感、無気力感をはじめ、些細なことでもサインが出ていたはずです。
私の場合は、長時間労働と家庭内トラブルによる疲労の蓄積でため息が出ていました。
そして原因は・・・
ストレスに晒されていた!ということです。
ストレスは認識できる場合もあれば、長期に渡る場合は、心身の変調に気付きにくいこともあるでしょう。
何れも発症の原因や予兆が存在するのに、そのサインを見落としているのです。
ここは経験者として強調しておきたいところです。
人それぞれ生活スタイルや、その中で受けるストレスの強度には個人差があります。
医療の診察段階で、医師が原因を特定するのは時間のかかる作業で難しいかもしれません。
しかし、日常のストレスの見張り役はあなた自身です。
日常のちょっとした変調に早期に気付くことがたいせつです。
お薬を服薬しながらパニック障害の治療を行っている場合は、再発防止のためにも、ストレス環境でのご自身の弱点を認識することをお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございます。